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掲載日:2014年8月25日

「立憲主義と真の積極的平和主義を考える」学習会を開催
関心を持ち主張し続ける重要性
パルシステム連合会は8月21日(木)、東京・新宿区の東新宿本部で「平和憲法を守ろう!立憲主義と真の積極的平和主義を考える」学習会を開催しました。作家・翻訳家の池田香代子さんを招き、解釈改憲の内容と今後の課題などを学びました。

■本来の意味違えた「積極的平和主義」

学習会のようす

 学習会には、パルシステムグループの役職員およそ40名が参加して開催されました。講師の池田香代子さんは、ドイツ文学翻訳や「世界がもし100人の村だったら」の著者として活躍する一方、「戦争をさせない1000人委員会」の呼びかけ人など平和活動を積極的にかかわっています。

 近年の国内情勢について池田さんは「鳩山由紀夫氏は首相就任時、ワシントンポストの小さなコラムに『ルーピー』(「頭のおかしいさま」を示す俗語)と書かれただけで、国内大手メディアが大騒ぎしました。一方、現在の首相は、多くの米メディアから『リビジョニスト』(歴史修正主義者)と評されているのに、国内メディアはほとんど報じていないことに違和感があります。もっとも恐ろしいのは『伝えないこと』です」と、指摘しました。

 そのうえで、ジョージオーウェルの近未来SF小説「1984」(1948年)にある言葉の言い換え(ニュースピーク)を引き合いに「同じようなことが起きていませんか」と提起しました。たとえば「積極的平和」は本来、戦争だけでなく貧困や暴力など構造的な暴力の排除まで踏み込んだ平和を指します。それが「積極的平和主義」では、平和が乱れる前に軍事的な解決を目指す考え方を指すようになっています。


■ワイマール憲法の「二の舞」に防ぐために

講演する池田さん

 安倍内閣が5月に解釈改憲について閣議決定しました。そこで示された15の事例について池田さんは「専門家に聞くと、集団的自衛権と個別的自衛権が重なるものばかりで、これまでと変わっていないそうです」としながら「要件のひとつに挙げられている『明白な危険』に、どれだけ条件をつけられるかが重要です」と語りました。

 さらに解釈改憲の問題点として、法的権限のない私的諮問機関の答申を基にしていることや、憲法解釈は法の抜け道を探すのでなく「立憲意志」に立ち戻らなければならないことなどを挙げました。

 最後に池田さんは「日本国憲法の英訳を読んで『国民』が『ネーション』でなく『ピープル』と書かれていることに感動しました。つまり権利を享受すべきなのは国ではなく、すべての人々ということなのです。歴史には『世界的民主的』といわれたワイマール憲法下の国で『全権委任法』が成立し、戦争に突き進んだことがあります。そうしたことが二度と起こらないよう、引き続き関心を持ち、主張してください」と呼びかけました。







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