■川内原子力発電所が再稼動の見通し
環境省の外局である原子力規制委員会は、7月8日に九州電力株式会社から、鹿児島県・川内原子力発電所1・2号機の原子炉設置変更許可申請書を受理し、「原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合」において審査を行い、審査の結果をとりまとめました。
16日に公開されたこの審査書案では、川内原子力発電所の安全性を審査してきた原子力規制委員会は事実上「合格」のお墨付きを与えました。川内原子力発電所は、今秋にも再稼働の見通しとなっています。しかし、事故が発生した場合の避難計画では、住民が避難できない地域が発生する可能性があるなど、対策の不備が指摘されています。
原子力規制委員会は、この審査書案について、7月17日から8月15日まで意見募集を行っています。この意見募集は「パブリックコメント」と言い、国の行政機関などが新たな政策や規則などを定める際に、国民から広く意見を募集する手続きのことです。国民にとっては、自分の意見や思いを政府に伝える大切な機会です。意見は、ホームページ入力、ファクス、郵送で簡単に送ることができます。この機会にぜひ政府に意見を届けましょう。
【パブリックコメント概要】
意見募集対象:九州電力株式会社川内原子力発電所1号炉及び2号炉の発電用原子炉設置変更許可申請書に関する審査書案に対する科学的・技術的意見の募集について
意見提出方法:①ホームページ入力、②ファクス、③郵送のいずれかの方法で提出することができます。
意見募集期間:2014年7月17日から8月15日まで。
※「九州電力株式会社川内原子力発電所1号炉及び2号炉の発電用原子炉設置変更許可申請書に関する審査書案」の本文、募集方法の詳細は下記のホームページに掲載されています。詳細はこちらをご覧ください。
【関連リンク】
原子力規制委員会ホームページ/九州電力株式会社川内原子力発電所1号炉及び2号炉の発電用原子炉設置変更許可申請書に関する審査書案に対する科学的・技術的意見の募集について
パブリックコメント募集ページ
郵送・ファックスの様式(PDF)
●パルシステムのエネルギー政策
東京電力福島第一原子力発電所の事故による影響は、いまなおさまざまな場面で多くの人々に深い影を落としています。パルシステム連合会では原発に頼らない社会の実現のために、エネルギー政策を策定し、協同の力で生活者がエネルギーを選択できる社会をめざしています。
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