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掲載日:2013年11月21日

タイ・パルシステム産直協議会10周年記念訪タイ
これまでを祝い、これからを考えました
パルシステムとタイのホムトンバナナ産地で構成する「タイ・パルシステム産直協議会」が、設立から10周年を迎えました。パルシステムでは11月1日(金)から6日(水)までの6日間、グループ役職員を派遣し、記念式典などを行いました。

■パルシステム助成のBMW施設を視察

多くの参加者により盛大に開催された式典

 パルシステムグループは11月1日(金)から6日(水)までの6日間、会員生協や子会社の役職員13名をタイへ派遣し、タイ・パルシステム産直協議会10周年記念式典に参加しました。地元生産者やパルシステムグループのほか、PB「圧搾一番搾り菜種油」を製造する平田産業の平田繁實社長、ホムトンバナナの流通を担うパシフィックトレードジャパン(PTJ)グループ役職員も参加し、設立10周年を祝いました。

 到着した訪問団は、産地のひとつであり今回の会場となるバンラート農協を訪問し、BMW施設を見学しました。パルシステムの産直産地でも導入実績のあるBMW技術は、畜産で発生する副産物(ふん尿)をバクテリアと鉱石に含まれるミネラルで分解、発酵させ、動植物の育成に活用するもので、隣地に牛舎で出た副産物を活用し、牛舎や近隣農家へ提供しています。

 施設はパルシステムの基金制度「レインボー・パル基金」(現「地域づくり基金」)の助成を活用して設置されており、参加者はパルシステムが海外産地においても地域循環型農業支援の状況についても理解を深めました。


■地元首長など450名が盛大にお祝い

バナナ早食い競争は産地ならでは

 記念式典は2日(土)に開催され、地元行政のバンラート郡長はじめ生産者など合計450名以上の参加により盛大に行われました。

 基調講演として、パルシステム連合会の山本伸司理事長が講演しました。ホムトンバナナを通じた産直関係がはじまるきっかけや、ホムトンバナナの信頼性、産直協議会10年の歩みについて話しました。その間、さまざまな国際的な変化がありましたが、あらためて協同組合間の国際提携の重要性と、新しい10年へ向けた交流の質の転換を参加者へ訴えました。

 特別講演では、タイ国立開発行政大学院のテーンオン社会開発環境学部助教授が「日本には、国民の勤勉さと高度な農業技術があります。特に有機栽培は、環境負荷のかからない農法は、グローバル化が進むなかで自分の故郷を守ることにつながるのではないでしょうか。バンラートに限らず、タイ国内にこの取り組みを広げたいと考えています」と語りました。

 式典ではそのほか、優秀生産者の表彰やバナナの早食い競争や目隠し食べなどの催しもあり、タイと日本それぞれの参加者が競い合うなど大いに盛り上がりました。

■農業や教育の現場から課題を認識

パッキングハウスでの視察

 翌3日(日)から5日(火)にかけては、パッキングハウスのほか、タイで生産されているほかの農産物について視察を行いました。

 パッキングハウスでは、入荷から洗浄、箱詰めまでの工程を担います。バナナは、水槽で丁寧に洗いながら手と目で品質をチェックしてから、乾燥、冷蔵します。箱詰め時にバナナへ生産者番号のシールがはられることで、日本に運ばれてからもトレーサビリティが可能となっていることが確認できました。

 ここではパイナップルの検品、洗浄作業も行われており、品質チェックと検量、洗浄を行っています。表皮が粗く虫が隠れていることも少なくないため、特に洗浄は念入りに行っていました。出荷状態や熟度の選別は、水槽での浮き沈みで判断するそうです。

 マンゴー圃場は、パクチョン郡という地域を訪問しました。農薬の使用は必要最低限にとどめるだけでなく、全生産者で統一された基準を設け、高レベルの栽培管理を実践しています。理由を尋ねると「他国へ輸出するには、1産地の間違いが、全産地に影響するため」とのことでした。

 最後に、現地で教育事業を展開するシャンティ国際ボランティア会を訪問しました。経済的な急成長を遂げるタイでは、格差拡大が進み、教育機会に恵まれない子どもも少なくありません。同会では、図書館や学校を設置して教育事業を支援するほか、信用金庫の設立にも中心的な役割を果たしました。参加者は、実際にスラム街も視察し、肌で現状を確認しました。


パルシステムが助成したBMW施設

整備されたバナナ圃場


バイナップルの検品加工作業

高レベルで栽培管理されるマンゴー






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