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掲載日:2012年8月29日

北海道知事や道内団体とTPP反対要請行動
くらし全般に影響を与えるTPPへの参加反対を求めました
TPP(環太平洋経済連携協定)の交渉参加をめぐり、パルシステム連合会は交渉参加の反対を政府へ求めています。8月27日(月)には北海道庁などと共同で要請行動を実施し、郡司彰農水相や民主党陳情要請対応本部の樽床伸二本部長代行らへ要請書を手渡しました。

■TPPにおけるパルシステムの考え

 TPP(環太平洋連携協定)は、工業製品や農産品、金融サービスなど加盟国の間で取引される品目について完全撤廃しようとする多国間の協定です。米国、豪州、チリ、ブルネイなどの9カ国が現在、参加を表明しており協議を続けています。

 パルシステムでは、TPPへの参加はくらし全般に重大な影響を与え、またTPPは共生型・互恵型の協定とは言えないことや、一部の巨大企業や富裕層の経済優先の成長だけを生み出す協定であると考え、交渉参加への反対を他団体とともに強く政府へ要請しています。


■郡司、古川両大臣らへ要請書を手渡しました

郡司農水相に要請書を手渡す平野理事長

 中央省庁などへの要請行動は8月27日(月)、高橋はるみ北海道知事をはじめ北海道議会、JA北海道中央会、北海道農民連盟、北海道経済連合会、北海道商工会議所連合会、北海道生活協同組合連合会、北海道漁業協同組合連合会、北海道森林組合連合会の各代表者とともに実施しました。

 また、要請行動には、小川勝也参議院議員と山崎摩耶衆議院議員にも同行してもらいました。

 要請先は、民主党本部、農林水産省、経済産業省、内閣官房で、郡司彰農林水産大臣や古川元久国家戦略担当大臣などへ要請しました。パルシステムグループからは、パルシステム千葉の平野都代子理事長(パルシステム連合会理事)、パルシステム東京の星野ゆき路常任理事(パルシステム連合会理事)が代表して要請書を手渡しました。

 平野理事長は「TPPは、農業・食の安全保障だけでなく、くらし全体にかかわる課題です。どれほどの議論が行われているのか、われわれ消費者のところには情報が伝わってきていません。ぜひ情報開示し、国民的な議論をした上で、賢明な判断をしてください」と訴えました。


●政府・与党への要請先

訪問先 要請先
民主党 樽床 伸二 陳情要請対応本部本部長代行
農林水産省 郡司 彰 大臣
町田 勝弘 事務次官
本川 一善 官房長
山田 修路 審議官
山下 正行 大臣官房統括審議官(国際)
坂井 眞樹 大臣官房国際部長
経済産業省 牧野 聖修 副大臣
内閣官房 古川 元久 国家戦略担当大臣

●政府・与党へ提出した要請書全文


TPP交渉に参加しないことを求める要請書

パルシステム生活協同組合連合会

 2010年10月、当時の政府より、突然「TPP(環太平洋連携協定)」交渉への参加を検討することが表明されて以降、パルシステムグループでは、TPPに対する見解の発表、反対署名の取り組み、政府への申し入れ、各種学習会、他団体と協力した反対集会など、さまざまな活動に取り組んできました。
 表明からすでに2年が経とうとしていますが、TPPの内容は国民には明らかにされないまま、政府による交渉のみが進んでいます。パルシステムでは、この間の情勢の変化・活動を通じた課題などを踏まえ、あらためてTPP交渉に参加しないこと、およびTPPに加盟しないことを強く要請します。


TPP交渉に参加しないこと、およびTPPに加盟しないことを強く要請します。

  • 私たちパルシステムグループは「心豊かなくらし」「共生の社会」をグループの理念として掲げ、助け合いの精神を基本として、お互いの信頼を基礎とする産直事業、一人ひとりが安心して暮らすことのできる社会づくりなどに取り組んできました。
  • TPPは下記のような問題を含んでいる、私たちの理念とはかけ離れた協定です。日本のTPP交渉への参加に対し、あらためて反対をします。

1.TPPへの参加は、食の安全や農業など、私たちのくらし全般に重大な影響を与えます。

  • TPPは非常に広範な分野が対象となっており、参加した場合、農林水産業、食料自給、地域の地場産業、食の安全、共済、医療、健康保険制度など、国民の暮らしに大きな影響が出ることが予想されます。
  • 特に牛肉(BSE)や遺伝子組換え食品の規制緩和に代表される食の安全の問題、一層の低下が予測される食料自給率の問題については、食の安全や農業支援に取り組んできたパルシステムとして容認できません。
  • 日本は2010年に名古屋で開催されたCOP10でイニシアティブを取るなど、生物多様性保全の取り組みを国際社会に呼びかけています。TPP推進派が主張する効率化された農業と生物多様性保全型農業は相容れません。農業の多面的な機能と価値を損ねるものです。

2.TPPは共生型、互恵の協定とはいえません。

  • 複数の国が参加する協定では参加国それぞれが恩恵を受けるべきものですが、実態は米国主導の下、強引な交渉が進んでいます。自国のルールを自国で決めることができなくなるということは国としての主権の放棄です。
  • またこのことは、日本は一方的な被害者ではなく、日本が他国に犠牲を強いる側面も持ち合わせているということでもあります。例えば、関税撤廃で日本からの輸出品の価格が下がる、日本企業の外国進出がしやすくなるということは、その国の産業や雇用に重大な影響を与えることになります。
  • 各国にはそれぞれの事情や特徴があります。TPPは、そうした国情に考慮することなく、一律のルールを強いる協定です。共生型・互恵型の協定ということはできません。

3.TPPは一握りの巨大企業や富裕層の経済優先の成長だけを生み出す協定であると考えます。

  • 経済成長や規制緩和、貿易の自由化の過度の追求は、一握りの巨大企業や富裕層に富を集中させる一方で、格差や貧困の拡大、地域の疲弊をもたらすなど多くの歪を生み出しています。現在の日本が抱えている貧困や格差、農業問題、原発問題、地方の疲弊なども同根の問題と考えます。
  • TPPを主導している米国の国内においてすら、雇用減少などの理由から国民の7割がTPPに反対をしているとの世論調査があります。海外の民衆連帯を通じて、一握りの巨大企業や富裕層の成長だけを生み出すTPPに反対します。

4.国民には判断に足る十分な情報が伝えられていません。

  • 重大な影響が懸念される協定であるにも関らず、国民にはほとんど情報が伝えられていません。また政府は「国民的議論をおこなう」としていますが、何ら情報が伝えられていない中で、当然ながら議論もされていない状況です。

2012年8月27日

パルシステム生活協同組合連合会
生活協同組合パルシステム東京
生活協同組合パルシステム神奈川ゆめコープ
生活協同組合パルシステム千葉
生活協同組合パルシステム埼玉
生活協同組合パルシステム茨城
生活協同組合パルシステム山梨
生活協同組合パルシステム群馬
生活協同組合パルシステム福島
生活協同組合パルシステム静岡
パルシステム共済生活協同組合連合会






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