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掲載日:2009年11月24日

「バングラデシュ有機農業センター開設・運営プロジェクト」活動支援カンパに、ご協力をお願いいたします
パルシステムは、国際協力NGO ハンガー・フリー・ワールド(HFW)と協力し、バングラデシュの有機農業センターを開設し、運営するためのカンパに取り組んでいます。深刻な貧困と飢餓の問題を抱えるバングラデシュに有機農法を普及し、農家を支援するカンパに、皆さまのご協力をお願いいたします。

■バングラデシュ 有機農業研修センター建設プロジェクト

建設が始まった有機農業センター

 パルシステム連合会は、世界5カ国で活動しているNGOハンガー・フリー・ワールド(HFW)と提携し、「有機農業センター開設・運営プロジェクト」をパルシステム独自の国際支援活動として行っています。

 世界第3位の栄養不足人口を抱えるバングラデシュでは1960年代から近代農業が推進され、米などの生産量が増加したものの、大量に使われる化学肥料や農薬などの経費が農家の家計を圧迫しています。

 そのため、このプロジェクトでは貧しい農家が有機農業に取り組めるよう支援することによって、家計の負担を減らし、また、収穫した作物で人々の栄養状態を改善することをめざしています。

 組合員のみなさんにご協力いただいたポイント振替カンパ(2年間目標650万円、昨年実績228万円)から、バングラデシュ西部のイダ県カリガンジ郡に13カ村1万6000名を対象とした有機農業センターを開設し、運営を開始します。

 現在、センター建設に必要なレンガ、セメントなどの資材の調達はほぼ完了しました。バングラデシュ政府に提出した予算案の承認が得られ次第、建設作業を開始します。これより農業協同組合設立に向けて地域の住民と協議を始めます。


■「ポイント交換カンパ」は、12月2回企画で、お申し込みいただけます

 12月2回にも、組合員のみなさまが商品の購入などでためたポイントを振り替えていただく「ご利用ポイント交換」の方法で、「バングラデシュ有機農業センター開設・運営プロジェクト」の活動支援カンパに取り組みます。

 詳しくは、12月2回『パルシステム ポイントカタログ』(申込受付:11月30日〜12月4日)の裏表紙にてご案内いたします。

 同回の注文用紙、オンラインパルサービス、コープ電話注文センターにてお申し込みいただけます。

 みなさまのご支援、ご協力よろしくお願いいたします。


■「バングラデシュ有機農業センター開設・運営プロジェクト」活動支援カンパ

【お申し込み企画回】

  12月2回 1月2回
注文用紙(OCR)  
オンラインパルサービス(インターネット)
コープ電話注文センター(電話・FAX)  

● 申込番号 190993

● 1ポイントを1円と換算して、一口(=100ポイント)単位でのお申し込みとなります。

● 「インターネット」の場合は「注文内容確認画面」の「ポイント使用お申し込み」よりご入力してください。


バングラデシュ 有機農業センター開設・運営プロジェクト 活動報告 2009年11月


世界第3位の栄養不足人口を抱えるバングラデシュ。ハンガー・フリー・ワールド(HFW)は、バングラデシュ西部ジナイダ県カリガンジ郡に、13ヵ村1万6000名を対象とした有機農業センターを建設し、環境にやさしい持続可能な農業を推進します。

≪進捗状況≫

1.有機農業センターで働く地元農家1名を採用しました

苗木の世話をするラシッドさん

有機農業センターで働く職員として、地元農家を1名採用しました。代々この地域で農業を営んでいるアブドゥル・ラシッドさんです。地域の気候も作物も、そして地域に暮らす人々のことも熟知している農家で、「2021年までにバングラデシュを飢餓・貧困から解放しよう」というHFWバングラデシュが掲げるビジョンに強く賛同しています。彼は、農業の経験が豊富な一方、所有する土地が僅かしかないため、自分の田畑を耕しながらできる仕事を探しているところでした。自分の経験を活かして、地域の人々に貢献しようと高い意気込みを見せています。


住民の声:アブドゥル・ラシッドさん (有機農業センター職員)

有機農業センター職員に採用され、とても嬉しいです。今は、主に育苗所で苗木の世話と、センター建築資材の管理もしています。育苗所では、これからもっと多くの、そして色々な種類の苗木を育てたいと思います。カリガンジの人々に有機農業を広め、喜んでもらえたらと思います。

2.建設工事が始まりました



9月29日、有機農業センターの建設工事が始まりました。研修施設やたい肥プラントの工事が始まり、建築資材を保管する小屋を建て、育苗所を整備しました。

9月に開通を予定していた電気は未だ開通していないため、建設工事は、近隣の家から電気を引き、仮の電源を確保して開始されました。有機農業センターへの電力供給は、政府内で最優先と約束されたものの視察が実施されたのが8月。その報告書の作成に数ヵ月かかる模様です。バングラデシュ全体で電気の供給量はまだ十分ではなく、HFWの地方事務所もしばしば停電に悩まされています。旧政権は、新しい供給先の開拓を停止していましたが、新政権ではその方針が変わったため早期の開通を期待していました。しかし、実際には有機農業センターへの電力供給は、来年以降になりそうです。

また、豪雨によって工事の開始は延期せざるを得ませんでした。当初、雨季が終わる9月初めを予定していましたが、この時期も激しい雨に見舞われ、土地が冠水するなどの被害がありました。バングラデシュは、ほとんどの土地が川に囲まれた低地です。今年は、雨季の豪雨によって約22万人が被災したと報道されています。北部ボダ郡にあるHFWの有機農業センターでも、雨に備えて水路を拡充したにも関わらず、予想以上の雨に全ての畑が約1週間にわたり冠水、今年植えた野菜やパパイヤの種が、全て流されてしまいました。毎年繰り返される洪水は、豊かな土壌をもたらす一方で、人々を苦しめることもあり、事業にも大きな影響を与えます。これから、季節の変わり目となりサイクロンが発生する季節に入ります。バングラデシュの農家が丹精込めて作った作物が、無事に成長してくれることを祈るばかりです。

3.害虫対策の研修を実施しました

8月21日、35名の農家を対象に害虫対策の研修を実施しました。農薬を使わない場合、心配なのが害虫です。HFWでは、バングラデシュの伝統的な薬樹ニームを利用した自然農薬や、土を元気にすることで害虫に負けない作物をつくる土づくりの研修を実施しています。今回は、バングラデシュの著名な農業専門家を迎え、フェロモン剤についての研修を実施しました。フェロモン剤は昆虫の雌雄が交信に利用しているフェロモンで害虫を撹乱して繁殖を阻害する、環境にやさしい生物由来の農薬です。今のところ簡単に市場で入手できるものではありませんが、HFWではこの専門家と連携することによって、農家が簡単に入手できるよう準備を進めています。フェロモン剤の材料費は、10アールの耕作地に対して25タカ(約38円)と安価であるため、貧しい農家にとっても害虫対策の1つに成り得ると期待しています。

4.その他
  • 政府職員による電力供給予定地の視察受入(8月)
  • 育苗所にて約7千株を育成開始
  • HFW職員による訪問 週1回
  • 女性の協同組合ウィメン・エンディング・ハンガーの会合を週1回開催

■今後の予定

  • 残る758坪の用地購入のための交渉継続
  • 有機農業センター建設工事継続
  • 地域の農業協同組合設立に向けて住民と協議

【資料】

特定非営利活動法人ハンガー・フリー・ワールド(HFW)(新しいウィンドウで開きます)

飢餓のない世界を創るため活動する国際協力NGO HFWは、日本に本部を置き、バングラデシュ、ベナン、ウガンダに支部があるほか、ブルキナファソ準支部、青少年組織ユース・エンディング・ハンガーのネットワークを含む5カ国で活動しています。開発途上国では、さまざまな分野で成果をもたらす開発事業を、世界中においては飢餓を自分自身の課題として考え、行動することを呼びかける啓発事業を実施しています。 


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