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掲載日:2009年9月24日

パルシステムオリジナル「生からつくったさんま三枚おろし」の産地
釧路市漁協、北海道漁連と産直提携を結びました
パルシステムは9月15日(火)、北海道釧路市の釧路市漁協本部で釧路市漁協、北海道漁連と「産地会議」を開き、3者による産直提携を結びました。今年制定した「水産方針」に基づく産直提携で、今後はさんまやししゃもの産地として組合員との交流も検討します。

■海の環境保全や安全追求などを定めた水産方針

記念撮影する(左から)釧路市漁協岡山専務、パルシステム連合会原常務執行役員、北海道漁連小倉代表理事常務

 水産業をめぐる環境は、世界的な需要の増加で日本が外国に“買い負け”しつつある状況にあります。一方、国内では漁業者の減少や日本人の魚食離れなどにより、漁獲量は低下の一途をたどっています。

 また日本の周辺水域では環境の変化やそれにともなう水産資源の減少も進んでおり、水産業を持続可能とする水産資源を保全する取り組みが不可欠となっています。食料自給の観点からも、日本人が昔から親しんでいた魚食文化を守ることで自給率向上につながります。

 パルシステムは2009年1月に「水産方針」ならびに「水産物管理基準」を制定しました。水産方針は(1)海の環境を保全し、水産資源を持続的に利用する取り組みを行います(2)日本の水産業再生に取り組みます(3)水産物の安全を追求します(4)日本の魚食文化を大切にします――の4つの柱としました。水産物の産直を通じ、海の環境保全や水産物の持続的な利用を実現する事業や運動に取り組んでいきます。


■お互いの現状と課題について確認しました

産直会議ではそれぞれの組織の現状と課題を共有しました

 産直会議は9月15日(火)、北海道釧路市の釧路市漁業協同組合(釧路市漁協)本部で行われ、パルシステム連合会と釧路市漁協、北海道漁業協同組合連合会(北海道漁連)の3者から16名が参加しました。釧路市漁協は、パルシステムオリジナル商品「生からつくったさんま三枚おろし」を製造している産地です。

 開催にあたり、釧路市漁協の岡山末吉専務理事、パルシステム連合会の原秀一常務執行役員、北海道漁連の小倉孝史代表理事常務からそれぞれあいさつし、その後協定書への調印が行われました。

 会議では、3者がそれぞれの紹介と、お互いの現状と課題について情報を共有しました。釧路市漁協ではサンマのほかシシャモなどの水揚げも盛んで、シシャモは稚魚の放流などを通じて持続可能な漁業に取り組んでいます。岡山専務は「1魚種ではリスクが高く、複数の柱が必要です。今後はサンマだけでなく、シシャモをはじめ多くの魚種をパルシステムへ提供できるようにしていきたいと考えています」と抱負を語りました。

 全国で深刻となっている後継者不足については、60歳以上の釧路市漁協組合員の半数で後継者がいるとのことでした。小倉代表理事常務は「北海道は生産者の平均年齢も比較的低いですが、それでも60歳を越えています。持続可能な資源を活用すれば漁業に就業しようとする人も増えるのではないでしょうか」と話しました。

 これらの報告や提案を受けて原常務執行役員は「対等な立場で定期的な情報共有ができる機会をつくりたいと考えています。組合員交流など生の声を伝え合う関係を築いていきましょう」と呼びかけました。


■市場と工場を視察しました

釧路漁港での市場視察の様子

 翌16日は、市場と工場の視察を行いました。釧路港では釧路市漁港組合員だけでなく、岩手や宮城などからの船も水揚げに利用します。2008年は12万tの魚が水揚げされ、うち3万tがサンマとなっています。市場ではトラックがサンマを積載したまま市場内に乗り入れ、せりにかけられていました。

 工場の総合流通センターでは「生からつくったさんま三枚おろし」が製造されていました。商品名のとおり、水揚げされたサンマはせりを通して工場へ搬入され、冷凍される前に3枚におろされていました。

 釧路市漁協の長澤洋介氏は「サンマは水揚げの時期が決まっているので、一度まとめて冷凍し、その後手が空く時期に加工するほうが効率的です。しかしそれでは加工段階に再度解凍するため、刺身として食べられる鮮度が保てません」と説明しました。


多くの報道が取材に訪れました

水揚げされるサンマ

市場でのせりの様子



量が多いとトラックのまませりにかけられます

工場で3枚におろされたサンマ

商品の袋詰め



【資料】

「生からつくったさんま三枚おろし」

わが家の「お米+一汁二菜」を支える基本の食材

パルシステムの商品政策「水産方針」

ニュース「生からつくったさんま三枚おろし」新発売(2009年5月1日掲載)

「漁師がつくった釜揚げしらす」産地と産直提携を結びました(2009年7月9日掲載)




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