■生物多様性農業支援センター主催のシンポジウム

栃木県、杉山農場での「田んぼ生きもの調査」 |
パルシステムも支援するNPO法人
生物多様性農業支援センター(BASC)は、2月21日(土)、東京大手町JAホール(千代田区大手町)にて、「田んぼの生物多様性表現のためのシンポジウム」を開催します。
パルシステムの産直産地や地域団体、生協組合員と協力して2004年より開始した「田んぼの生きもの調査」は、2005年度プロジェクトを結成し、生物多様性を活用した環境創造型農業を全国に広める活動を行ってきました。2008年5月、同プロジェクトは、新たにNPO法人「生物多様性農業支援センター」として新たなスタートをきりました。
■「田んぼの生きもの指標」をテーマに講演会や討論会
こうした活動のなかでBASCに参加する宇根豊氏(農と自然の研究所)が中心となり、日本で初の5000種を超える田んぼの生きものの全種リストが完成しました。内240種を指標化し、身近な自然へ眼差しを注ぐための実践的なツール「田んぼの生きもの指標」を作りました。
当日は、田んぼの生きもの調査と「生きもの指標」をテーマに、有識者や専門家による講演、宇根豊氏を座長に迎えての討論会などが行われます。
また、田んぼの生きものと人、農業と環境との関わりを描いたドキュメンタリー映画「田んぼ」も上映されます。
今、田んぼの生きもの調査は、全国や海外にも広がろうとしています。農のもうひとつの生産物である「自然」「生物多様性」をみんなで引き寄せるシンポジウム。みなさまのご参加をお待ちしています。

討論会の座長を務める宇根豊氏 |
■3月7日(土)には福岡市にて同シンポジウムを開催
また、3月7日(土)には、福岡市ももち文化センター(福岡市早良区)にて、同シンポジウムを開催します。
■田んぼの生物多様性表現のためのシンポジウム
【東京会場】
日時:2月21日(土)午前10:00〜午後5:00
場所:東京大手町JA ビル大ホール(東京都千代田区大手町1-8-3)
交通:東京メトロ大手町駅A1出口直結 JR東京駅丸の内北口徒歩約10分
参加費:1000円(「全種リスト」と「田んぼの生きもの指標」も配布)
主催:農と自然の研究所 生物多様性農業支援センター
【福岡会場】

同日上映の映画「田んぼ」より |
日時:3月7日(土)午前10:00〜午後4:30
場所:福岡市ももち文化センター(福岡市早良区百道2-3-15)
参加費:1000円(「全種リスト」と「田んぼの生きもの指標」も配布)
主催:農と自然の研究所 生物多様性農業支援センター
このイベントにつきまして詳しくは、下記をご覧ください。
田んぼの生物多様性表現のためのシンポジウム(新しいページで開きます)
【東京会場スケジュール】

10:00〜
12:30 |
第1部「田んぼの生きもの全種へのまなざしは可能か」
映画「田んぼ」上映 21分版
<講演>
- 「農業に有用な生物多様性の指標開発」中筋房夫氏(農水省生物多様性指標プロジェクトリーダー・岡山大学名誉教授)
- 「なぜ、水田生態系をとりあげるのか」桐谷圭治氏(農と自然の研究所・生きもの指標作成企画委員長)
- 「害虫・益虫・ただの虫」城所隆氏(宮城県古川農業試験場)
- 「ドジョウとカエルのいる田んぼ」市川憲平氏(姫路市立水族館)
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13:30〜 |
あいさつ 原耕造氏(生物多様性農業支援センター) |
13:40〜 |
第2部「田んぼの生きもの指標とは何か」
<講演>
- 「虫たちから見た世界」森本信生氏(農研機構中央農業総合研究センター)
- 「こどもにとって田んぼの生きものとは」新井裕氏(むさしの里山研究会)
- 「人間が生きものだった頃のまなざし」宇根豊氏(農と自然の研究所)
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15:20〜 |
第3部「田んぼの生物多様性はどうなっているか」
座長:宇根豊 パネリスト:藤瀬新策(環境稲作研究会)、岩渕成紀(NPO田んぼ)、森本信生、市川憲平、林賢一(生物多様性農業支援センター) |
16:20〜 |
<講演>
「ただの草を見直す」伊藤一幸氏(神戸大学) |
16:50〜 |
「まとめ」岩渕成紀氏 |
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