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掲載日:2006年7月7日

JA魚沼みなみ公開確認会を開催しました
パルシステムは、7月1・2日、「エコチャレンジ米」としておなじみの米産地「JA魚沼みなみ」にて、今年度第1回目の公開確認会を開催しました。消費者である生協組合員や関係者などが参加し、環境保全型農業に取り組む圃場や堆肥センターなどを訪れました。

特別栽培米の圃場視察の模様の画像 パルシステム連合会は、2006年7月1日(土)・2日(日)、新潟県南魚沼市にて「JA魚沼みなみ 公開確認会」を開催しました。パルシステムの組合員や役職員35名と、パルシステムの産直米生産者や関係者43名、産地や行政などから27名が参加しました。
 JA魚沼みなみ有機米部会は、環境保全型農業に取り組んでいます。有機米部会の生産者がつくる、5割減の減農薬減化学肥料の特別栽培米を、パルシステムでは「エコ・チャレンジ米」として取り扱っています。

 1日目午前に行われた事前監査では、生協組合員を含む監査人12名が生産者から直接説明を受けながら、栽培記録カードや圃場台帳などの各種書類に基づいて栽培方法などを確認しました。生産者が記入した、たくさんの書類が適切に管理されていました。
 その後一般参加者が到着し、パルシステム連合会産直事業部 野村部長の「第三者認証としてのJAS有機認証が登場する前から生協は生産者との交流でもある二者認証を行っています。消費者としての目線で納得できるお米を確認しましょう」という挨拶で公開確認会が開会しました。JA魚沼みなみ有機米部会からは、飯塚会長の受け入れ挨拶のほか、生産者のみなさんから地域の恵まれた自然環境や、特別栽培米の肥料や農薬などの基準、有機米部会の規約についてご説明をいただきました。
 事前監査での報告を兼ねた質疑応答では、畦のカメムシ防除や除草剤使用について取り上げられ、生産者からはなるべく化学合成農薬を使っていないこと、今後より一層厳しい決まりをつくっていきたいとの考えが述べられました。また、行政の方からは、新潟県内でも群を抜いて環境保全型農業に力を入れている地域だということを伺いました。

 次はラジコンヘリコプターの実演です。1カ月前のポジティブリスト制度施行で関心が高まっている農薬飛散の実際を、農薬の代わりに水を散布して見せていただきました。風が強いと散布幅が広がってしまうということ、ラジヘリ防除は削減の方向で進められているということをお聞きしました。その後向かったのは有機種子の圃場です。JA魚沼みなみでは有機種子の採取専用の圃場を持っています。生産者は栽培に工夫をされていて、たとえば、雑草対策には田植え後、圃場にマガモを放す手法をとっていました。雑草のないきれいな圃場にも関わらず、「田植え後、人は1度も足を踏み入れていない」と聞いて、一同驚きました。

 翌日は二手に分かれ、圃場視察・カントリーエレベーター(出荷施設)の見学・堆肥センターの見学をしました。訪れた圃場には、雑草を手取りしてまわった足跡があり、体をつかって環境保全型農業を励行されていることを実感しました。

 公開確認会の最後には、監査人から「収量よりも品質重視の栽培をしていることがよくわかった」「生産者のみなさんの農業に対する心意気を感じました」「一歩進んだブランドの磨き上げがされている」などの所見が出されました。公開確認会を終えて、JA魚沼みなみからは「消費者のみなさんから貴重な意見や感想をいただき、それを生かしながらこれからも環境保全型農業への取り組みを強めていきたい。どうぞ温かい目で見ていてください」との言葉をいただきました。

■JA魚沼みなみ公開確認会
事前監査の様子の画像
事前監査の様子。
たくさんの書類が公開・確認されました。
会場の様子の画像
会場の様子。
有機部会よりプレゼンが行われました。
質問をする監査人の画像
質問する監査人
ラジヘリ防除の説明を聞く参加者の画像
ラジヘリ防除の説明を聞く参加者
有機栽培の雑草対策を助けるカモの画像
有機栽培の雑草対策を助けるカモ
立て札を確認する参加者の画像
特別栽培米(5割減)の圃場で
立て札を確認する参加者
カントリーエレベーター施設内にて説明を受ける参加者の画像
カントリーエレベーター施設内にて。
品種が混ざらないようチェックを
重ねているそうです。
堆肥センターにて説明を受ける参加者の画像
堆肥センターにて

資料
【公開確認会について】
パルシステム連合会では農畜産物の安全性について、これまで大きな成果をあげてきた「農薬削減プログラム」を発展させ「環境保全型農業推進会議」として、食の安全性の確保、環境保全に貢献した農業つくり、情報公開・トレーサビリティの確保などを進めております。その取り組みのひとつとして、公開確認会を開催しております。生産者、消費者参加による確認作業を2005年度まで64カ所開催・実施いたしました。今年度も産直産地での公開確認会を専門家の方のご協力をいただき開催します。

【確認の主な内容】
1. 書類審査 ― データの公開と参加者全員による確認
(栽培管理書類をすべて公開し、参加者のヒアリングによる審査)
2. 組識の有機栽培・減農薬栽培等の生産管理体制審査(システムの審査)
(各生産者への栽培内容が統一されているか等運営審査)
3. 出荷、流通の審査
(有機農産物、特別栽培農産物と他の農産物が混入する可能性がないか販売、流通管理体制の審査)
4. 圃場確認作業(現地調査)
(全圃場検証はできないので代表的な圃場の幾つかをピックアップして巡回する)

【参加対象者】
1. 各生産者、他団体の生産者
2. 有識者、研究者
3. パルシステム連合会 会員生協組合員、職員
4. (株)ジーピーエス
5. 地域行政関係者 市町村
6. その他

【公開される書類】
1. 圃場台帳 生産者名簿
2. 圃場単位の栽培管理記録表
3. 圃場看板
4. 農産物の出荷、販売実績(面積と整合性がとれるか)
5. 組識図、定款、規約、栽培基準
6. 事前調査結果
*事前調査:(株)ジーピーエスが圃場巡回なども含めて実施します。



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