Sanchoku Action

「森の産直」で
豊かな森林を守る

日本は国土の約7割を森林が占めています。そのうちの約4割が、戦後の復興期に建築材などの木材需要をまかなうため、杉やひのきに植え替えられた人工林。ところが今、その人工林の多くが放置されたままとなっています。

放置された森に木が茂りすぎると陽の光が届かず、木の根や土が弱くなり、土砂崩れなどの原因になります。さらに1980年代以降、海外の安価な輸入材が利用され始めたことで、森の木を切って間引く「間伐」を行っても国産の木材の使い道がなかなか確保できず、整備の遅れに拍車をかけています。

そこでパルシステムは、 2014年に山梨県の「南都留森林組合」と島根県の「高津川流域森林保全協議会」と提携。生協として初めて「森の産直」をスタートしました。間伐材を使った商品開発によって使い道を確保し、組合員と産地の交流活動を通して森の現状を伝え、持続可能な森づくりに取り組んでいます。

南都留森林組合(山梨県)には、女性や20~30代の若手スタッフの姿も。林業に新たな風をもたらしています